昔の信用は今何処
このところの急な寒さで風邪を引きかけた
引きかけたというのは引いた初期に対処して何とか踏み止まったためだ
どうして踏み止まれたのか

今朝のあの様子では完全に午後はグロッキーになっていたはずなのに

我が家にはもうずいぶん昔から常備薬が置かれている
あの『富山の薬売り』のではないが、奈良県の薬売りのお薬が

親がずいぶん昔から置いていてそのまた親達からの
それは3度の引越しを越えて付き合いが続いている間柄なのだ

最近の親の会話で「薬屋さんどうかしているね、ちっとも来ないもの」と
春と秋に家に訪れそれまで使った分の薬代を支払うのであるが
長い付き合いなので担当者もずいぶんとお年を召されたということで
お互い体の悪いところがあるゆえの「どうかしているね」なのである

そういえばこの『薬売り』
今ではクレジットカードは一般的で
その最初はダイナースクラブの1950年設立であるが
世に言う『富山の薬売り』はもっと古い歴史がある信用売りなのでは?と

我が家で言うなら半年近くも代金を支払わず信用だけで薬を使わせてもらっている

近所の魚屋さん八百屋さんにちょっと「貸しといて」や「つけといて」ではないのだけれど
そんなことが当たり前の世の中だから生まれたのか

今は落語の、長屋話の「味噌貸して、醤油貸して、鍋貸して、ついでに・・・・・」だけか

だんだんと世の中が高度になり社会は変わる
ご近所の顔も知らないと言われたマンションが建ち始めてから数十年
こんなコミュニケーションが大切と言われてもいるが・・・・・・

そんな古き良い時代が今も奈良の薬屋さんとの間で続いている
不思議なことでこの風邪薬を使うと直るのである
これも幼い時から使っていてその味に(効力に)慣れているからなのだろうか
もちろん薬としても一流品だからなのは言うまでも無いことなのだけれど

こんな大変な商売はだんだん無くなっていくしかないのだろうか、などと
効いた薬に感謝しながら

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