nozaki
植木職人が
要らぬ枝を片付ける音しかしない
境内

展示品に見入り
足音さえしないように歩く
大宝蔵院

鳥達だけがいることを許されたように
歌う

人の少ない時だけの特権です。
静寂
先日の「今日のnozaki」でもちょっと触れたのですが
なぜだか法隆寺に惹かれていた
奈良に行こう、法隆寺に行こう、いつ行こう、と

何となくではあるが法隆寺が頭に浮かんでくるのだった
そんな矢先NHKスペシャルで法隆寺を取り上げた『法隆寺再建の謎』が
放送されたのである、これだけ気になっている時に

法隆寺、現存する世界最古の木造建築
けれど私は建築家ではない、勿論宗教家や熱烈な仏教徒でもない
ではなぜに

題名にある『謎』とは
今回、本尊他の仏像がのる土を固めた床?の一部にひび割れが生じその修理のため
真近で撮影する機会を得ての番組となった、そしていろいろと解る

この寺は聖徳太子のために建てられたとされ金銅釈迦三尊像が本尊である
この仏様は聖徳太子をうつしたとされる、つまり聖徳太子その人
しかも法隆寺は一度焼失しているにも係わらず火災の形跡一つ無い

焼失址に建て替えられたとされてきた法隆寺は
調査において、焼失した法隆寺の址ではなく
近くに現金堂がすでに建てられていて、その時そこに祀られていたから災害を免れたと
現代の技術はすばらしく天井の檜板一枚で年輪を調べ現金堂の建設年代を特定した

そしてその聖徳太子に惹かれここに来たのだと思い知った

入場口より西院伽藍に入ると金堂、五重塔、大講堂が廻廊に囲まれるようにそこにあった
この空間が素敵なのだ

同じように美術館や図書館でも静けさは味わうことはできるが
この静寂さはすごい、少し行けば車が行きかう現実の生活がそこにあるというのに
いる者全てが物静かで。

五重塔北面の釈尊の入滅(涅槃)を見て、
(どの面も国宝であるのだがたまたま団体さんの説明員が北面を見てと言っていたので)
廻廊を眺めながら、大講堂そしていよいよ金堂に足を踏み入れる

今回の修理でライトアップが施され、以前とは見違えるほど全てがはっきり見えるとの事
確かに以前は知らぬものの壁画などもしっかり映し出されている

そして聖徳太子像、面長な顔立ち・・・・・
この人に会いに来た、とまた思う
そこである一つのことをお願いした

あとは順序に従い大宝蔵院から夢殿まで参拝し、帰路についた

時の流れがそうさせるのか、火事にも巻き込まれぬ奇跡的な力がそうさせるのか
穏やかなその顔がここいら一帯の静寂を嬉しく思いながら微笑んでいるかのように見えた
なぜかとり憑かれたように行った3月の奈良は、6月上旬の気候で迎えてくれていた

訂正 2010年4月20日
 当時は思い込みが激しく法隆寺を
建てたのが聖徳太子で、夢殿が
聖徳太子のために建てられた物
です。
 また聖徳太子と思っていた本尊は
聖徳太子の冥福のため仏師止利が
造ったという内容の光背銘を持つ
釈迦如来像でした。
 東伽藍夢殿の秘仏 観音菩薩像
(救世観音像)が
聖徳太子の等身像という事などが
ごちゃごちゃになってしまいました。
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